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12/11

他人の名前を記すときに敬称を省いていたが、今日からは記していこうと思う。

日勤。日曜だったので久しぶりに私服で出勤した。午後は割と落ち着いていたと思う。K島さんはいつもどおり薄っすら黄ばんだ灰色のダウンジャケットを着てきており、今日も皆から服変えろよ汚ねえなと突っ込まれていた。引き継ぎ後、E口さんが自分が調整した案件について作業員から結果報告を受けたのだが、その際こちらの履歴の作り方に対して指摘があった。面と向かって馬鹿にされたのでなかなかイラっとしたが、笑ってごまかした。

電車での移動中に「囀りとつまずき」を少しだけ読む。はじめは独特の文体だな、と思ったが、読み進めていくとすぐにそういう思いはなくなった。一つ一つの出来事(というよりは事象そのもの)を鋏で切り取り、貼り付けたような文が連なっている。私を認識する私として、事柄が描かれている、それを達成するための文体なんだと思う。普通なら生活の中で置き去りにされ埋もれてしまうであろう微細な事象が、分別され、切り取られることによって、新たな認識が生まれる。名前がつく。この本にはそういう類の喜びがある。