見えるものと見えないもの

煙のような、影や光を見ない日はない。
どこでも、そこらじゅうにある。
時々、目が覚めるような強い光も見る。
頭がおかしいのか、目がおかしいのか。
霊なのか、人の思惟なのか。
知らないが見える。
 
また時々、降りてきたな、ということがある。
急に思考が遠のき、眠りに落ちる直前のような。
上から撫でるように迫り、左半身の感覚が消え、
痺れ、耳の内側が圧迫される。
意識は薄らいでいくのに、危機感だけは明瞭で。
何かがいる、という確信。