読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

12/12,12/13

昨日(12/11)の日記に書き忘れていた事が一つある。変形労働時間制の導入についての説明を、本社にて13日の昼に行うことが決まったのだった。出席に際してあの人に会わなければならないのは明白なので、最悪だと思った。

夢をみた。閑散としているが非常によく整備されている雑木林のようなところで、バッタを捕まえる夢だった。地面は一面黄金色ともいえる、鮮明な黄色をしたカエデに似た落ち葉でおおわれており、空は澄んでいた。とても気持ちの良いすがすがしい場所だった。捕まえたバッタはどれも力強い構えをしており立派で、誰かに自慢したいと思った。良いイメージの夢はほとんど見ることがなく久しぶりだったので、なぜこのタイミングで、と思った。

15時起床。夜勤。新規はそれほど多くはなかったが、外線が半端なく鳴っていた。Y中さんも今日は電話多いなあ、と漏らしていた。0時すぎて電話は落ち着いたが、その時点でK島さんの業務が終わらないことは確定していた。こちらも8時頃にようやく通常業務に片がついた有様で、少しも休めなかった。K島さんは残件引き継ぎ後、できる限り手伝ってから本社に向かうとのことだったので、こちらは先に引き上げた。

帰路の途中、K島さんから電話があった。自分が受けた案件で、履歴の書き漏れがあってのことだった。客からの問い合わせの電話をE口さんが受け判明したとのことで、すみませんでしたと謝ると、「うん、これ、大問題だからね」といつになく凄んだ声で話すので、そうかよ馬鹿がと心の中で舌打ちした。履歴の書き漏れなんてものは今まで山ほど見てきたし、K島さんはその中でも多い、みんなやっているミスだ。指摘に対して実感がわかないのは、自分の持てる力を出し切っているという自覚があるからだろう。

いったん帰宅したところで1時間ほど時間に余裕があったので、飯を食べコーヒーを飲み、それから本社に向かった。

最寄りの駅から歩いて20分弱、到着までの道のりは憂鬱だった。懐かしさばかりがやかましかった。

本社に着くと、社長から久しぶりだねえと声をかけられた。あの人はこちらを見ようとはしなかった。顔つきからは何かを堰き止めんとしているように見えた。途中、N川さんの社員登用についてN川さんとあの人が会議室に入り、話を詰めていた。漏れてくる声からは、N川さんを請負責任者にする旨の話があり、これでいい、と思った。自分をリーダーにするという発言は、あの人の中で撤回されたのだと思った。N川さんに語りかけるあの人の声色は、とても優しかった。

変形労働時間制の説明は、K島さんの到着が遅れ予定時刻より1時間押しでの始まりだった。同列にN川さん、K島さん、K田さん、自分の順で座り、対面にK野さんとあの人が座った。あの人は終始自分には少し背を向ける形で話を進めていき、最後まで一切こちらを見ようとはしなかった。N川さん、K島さん、K田さんと目線を移すことはあっても、こちらとは焦点があわない。そこに壁があるかのような、まるで透明人間にでもなったかのような時間だった。目をまんまるとさせ話すさまは、やはり何かを堰き止めんとしているように見えた。そうしたあの人の態度に、ああ、やはりだめか、と思った。普通でいい、普通に扱ってくれればいい、そんなことも難しいのか。まだ僕の愛に傷ついているのか。愛される事が怖いのか。

家に着いたのは17時過だった。長い一日だった。